竜、そしてラーフとケートゥ

ラーフとケートゥ



2024年、辰年です。

竜は恐ろしい姿をした架空の生き物、神話的生き物としての考えられていますが、世界中でその神話が存在していることは、非常に興味深いところです。

日本では龍神が有名ですね。水は命の源、水脈と関係すると言われています。

古代のインドにおいては、竜は、ナーガ(蛇神)にあたります。

インド占星術で使用する9つの惑星の中に、ラーフとケートゥという対になっている惑星があります。そのうちの一つであるラーフを、ナーガと考えた大昔の有名な占星術もいました。
その占星術師は、ケートゥは彗星と捉え、ケートゥには一千種類あると考えていたそうです。

※ラーフとケートゥ
実際の星ではなく、太陽の通り道と、月の通り道の2か所の交点です。インド占星術では惑星同等に扱います。影の惑星とも言われています。

大昔、西洋の神話である、日月食を引き起こす魔物ドラゴンの話(頭と尾っぽで太陽と月に危害を加えるお話)が、インドに伝えられた後は、ラーフはドラゴンの頭、そしてケートゥはドラゴンの尻尾に結び付けられ、語られるようになりました。

龍神であっても、蛇神であっても、彗星であっても、その長い尾っぽの動きは読みにくいと言えそうです。
おお、そうくるか!と、今までなかった形で現れたりするのかもしれません。それは、人類を解脱に向かわすためなのか、再生のための破壊を促すためなのか、もっともっと大きな意図があるのか、わかりません。

インド占星術で重要とされてきたラーフとケートゥは、西洋占星術の世界においてドラゴンヘッド、ドラゴンテールとして認知されていきました。

インド占星術と、西洋占星術では、それらの解釈は異なります。
ちなみに、日本では、密教占星術によって伝えられ、ラーフは羅睺と、ケートゥは計都と、記されました。

さあ、辰年の今年は、どんな年になるのでしょう。
清らかな水の中、濁った水の中、晴天の空、荒れ狂う空、固い大地も、山も、谷も。
どこででも自由自在に生きていけそうな竜。
宇宙は、竜を通じ、何を教えてくれるのでしょう。










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