カーストから考えてみた

カースト

インドという国について、あまり知らない人も、カーストという言葉は耳にしたことがあると思います。私自身は、カーストについて、深くも考えず単純に「差別」は良くない、という考えからマイナスなイメージを持っていました。

今もなお耳を疑うような差別が、残っていることは信じ難いし、聞くだけでも辛いことです。特に日ごろ、宗教を意識せず生活している私の感覚では、そのような差別は有り得ないと感じてしまいます。

歴史的に見て「宗教」は「布教」という名の下で繰り返し権力や政治に利用されたり、「差別」「いじめ」「闇」を作ったりしてきたことは、ここ数年で特に明らかにされてきているように感じます。

例えば、大きな枠で考えた時、今カリユガという時代に生きる私たちは、「闇」の中で生きているとも言えるのかもしれません。そこから逃ることはできないけれど、決して引きずり込まれず、迎合せず、自ら考え、行動し、よりよい社会にしようと頑張らないといけない。カリユガの時代はそんなメッセージを内包していると信じたいです。


2023年、私はインドのタージマハルに行った時、修学旅行中とみられる揃いの制服を着た大勢のインドの子どもたちが、キラキラした目で私に近づいてきて、沢山の質問を投げかけてきました。(余談ですが、タージマハルはインドの人々にとっても憧れの観光地なのだと、この時初めて知りました。(笑))

また、ある遺跡の入り口では、物売りをしている小さな男の子が、私の着ていたTシャツの絵柄に興味を持ったようで、質問してきました。また、お世辞にも決して綺麗とは言えないごみごみした道路では、そこに集まっている地元の少女たちが、まるでスターを見るかのように手を振ってきました。
服装などで貧富の差はすぐにわかります。しかし、皆一様に、目がキラキラしているのです。

高層ビルで、道端で、広大な畑で、忙しそうな大人たち、子どもたち。
朝からのんびり、うろうろしている大人たち、子どもたち。
貧困さや、手足の不自由さをアピールしているように見える観光地の物乞い。

小さなコミュニティの中に存在する道端のチャイの屋台はお客さんが途切れず、
文字は読めないけれど、立派に仕事する若者。
みんながそれぞれ、懸命に、生きている。そう感じました。

インドは日本の約9倍という土地の広さだそうです。
その広大な土地は、西洋と東洋の間に位置し、歴史的に常に諸外国からの影響を受けてきました。
侵攻、戦争、宗教、貿易、農業、移民・・・・

私が現地で肌で感じたことは、其々の階層のその中で助け合う小さなコミュニティがあり、これは、階層が良いとか悪いとかそういう問題ではなく、長い歴史の中で融解し、混沌の中に多様性が許されている社会、不思議な魅力ある調和でした。歴史的に過酷だったからこそ生まれた、強くしなやかにならざるを得なかった、のかもしれません。階層から生まれた「差別」「闇」ですが、其々の階層があるかゆえに成り立っているコミュニティは、その中の人々の生活に密着し、絆を深め、人々を守る役目をしている面もあると感じます。

島国の日本は、インドのように他国と国境が接していません。
現代において、私たち日本人は概ね、男女共に教育を受けることが出来、識字率が高く、読み書き計算ができます。平均値が高い国とも言えるででょう。日本では一億総中流という言葉が流行したこともあります。私が育った昭和の時代は、皆一緒が良い、はみ出さないように、と教育されました。何かを創り出すことや、世の中のために何ができるか考えようという教育はなかったように感じます。

さて、私の受けたインドの印象を色で例えると、カラフルです。何でもあり。
日本はグレースケールのような気がします。

自殺率が高くなってしまった日本ですが、インドのカオスな社会で生きる強靭さ、多様性を許す柔軟性は、なにかしら学ぶものがある気がしています。


IBM、シャネル、Youtube、マイクロソフト、グーグル、世界のトップ企業のトップがインド出身
ですね。
世界長者番付2024年ビリオネアは、インド人200人でインド史上過去最高だそうです。
そんな自国の大人たちのニュースに、子どもたちも、頑張ろう!って励みになっているのかもしれませんね。


次のYoutube動画を観ました。カーストに対し、また新たな学びがあった動画でした。
田辺 明生「カーストとは何か」2021年度夏学期:高校生と大学生のための金曜特別講座

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