輪廻転生 「○子さん物語」

インド占星術


輪廻転生
インド占星術のベースは、「輪廻転生」という古代からのインド哲学です。
肉体が死を迎えても、魂は存在し続け、やがて次の体に宿り、その繰り返しの中で、色々な体験をし、学び、やがて解脱へ向かうという考えです。

日本では仏教で良く聞く言葉かもしれません。でも、誰も死んだ後の事わからないので実感しにくい話です。身近な感じがしません。そうかなあ~?っていう感じです。
でも、もしかしたら、日常に関係していることかもしれません。
そこで、輪廻転生物語として、「○子さん物語」を書いてみました。


「○子さん物語」
ある日、○子さんは、あるご夫婦の赤ちゃんとして地球に生まれました。
○子さんの体には魂が宿っています。魂側から見るとは、新しい”乗り物”(○子さんの体)に乗り、地球での新しいの旅に出発しました。
肉体を持ったことで、魂は、欲しいものを買ったり、触れたり、遊んだり、楽しく旅行もできました。結婚や出産も経験しました。

やがて、40歳になった○子さんは、少し子育てが、落ち着いてきました。だんだん、仕事をしたいなと思い始めました。
○子さんは、夫に相談してみましたが、なんとなく反対されているような、いやな感じを感じました。
すっきりせず、日常に流され、仕事することをどんどんあきらめていました。

50歳になったある日、学生時代の友人たち数人と久しぶりに会いました。
みんな色々な人生を送っていました。
○子さんは、看護師をしている友人の言葉が忘れられませんでした。
「みんな死ぬ前にもっと自分のやりたいことをやっておけばよかったって言うの」
○子さんは、やはりこのままずるずるしたくない、でも、もう遅いのではと、自問自答し、悩むようになりました。

ある日、○子さんは生まれて初めて、占い師のところに相談に行きました。
○子さんは、占いは、雑誌の占いしか知りませんでしたし、頼りたくないと、思っていました。物事は自分で解決すべきだ思っていたのですが、長い間、決められない○子さんを見ていた、○子さんのお姉さんが勧めてくれたのです。

初めて占いをして、○子さんは、占いがとてもまじめなものであることや、雑誌の占いや、TVの占いとは違うことを知りました。占い師から、自分自身について、心や魂について、なんのために生まれたのか人生のテーマを教えてもらいました。

○子さんは、客観的に自分のことを見てもらう経験は、初めてで、新鮮な感じがしました。今まで考えたこともなかったので、ちょっと驚いたりや混乱したりもしましたが、初めてゆっくり自分自身のことを考える時間となり、なんだか癒されたような気持ちにもなりました。
気をつけることを教えてもらい、意識するようにしました。

後日、家族の事も占ってもらい、夫や子供の性格や気持ちを以前より理解できるようになりました。
理解という愛が、信頼関係を深めていきました。以前よりも家族関係が良くなっていきました。
やがて、・・・○子さんは、自分でこれからのことを決めることが出来ました。

○子さんは、ひとつクリアしたようです。

自分で決めること。決断することが、前世のやり残し、今生の課題のひとつだったのかもしれません。
乗り越えた○子さん、そして、○子さんの中の魂でした。

○子さんの人生はまだまだ続きます。魂ももちろん一緒にです。
人はその人生の中で、行きつ戻りつし、少しずつしか進まないけれど。
○子さんの家族も同じです。

私たちは日常の中で、幸せな時もあれば、そうでない時もあります。
喜怒哀楽もあります。

私たちの体感として、人生は長く、しかし短い。
亀の歩みのようにゆっくりと、ほとんど同じようなことを毎日繰り返してながら、ほんの少しずつ前進していきます。

何回輪廻転生が繰り返されるのかは、わかりませんが、魂は肉体を借り、地球生活で、幸せな時、そうでない時、そして喜怒哀楽を味わいながら、解脱への道を歩み続けます。


おしまい。


私たちは地球生活で、様々な事を経験し、その中で努力したり、学んだり、時には逃げたり、やり直したり、何かを得たり、達成感を得たりしながら、転生を何度も繰り返し、その中でやがて魂は満たされ、解脱へと向かって行くのではないでしょうか。
また、○子さんのように、より良い人生を創るための補助ツールとして占星術をご活用いただけたらと願っています。

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